第61回全国大会東京大会 現地だより 第3回

分科会とテーマ別分科会で豊かな学びを

高橋友紀子 (たかはし・ゆきこ 東京・調布市立第三中学校 )

早めの宿泊準備を

 東京大会に参加予定の皆さま,もう宿泊先は決まりましたか? 会場は立正大学品川キャンパス(東京都品川区大崎4-2-16)です。最寄り駅は大崎駅より徒歩5分(JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン,東京臨海高速鉄道りんかい線)五反田駅より徒歩5分(JR山手線,東急池上線,都営浅草線)大崎広小路駅から徒歩1分(東急池上線)ですが,大井町駅からも徒歩15分です。夏休みの旅行に最適な期間と重なるため早めの予約をお勧めします。また,大会の前後の寄り道先を決めるのもワクワクしますね。寄り道インフォメーションは全国大会HPに掲載予定です。

校種別講座や分科会の魅力は?

 1日目には小中高大の校種別講座とICTを使った授業の講座があります。2日目には,9分科会にて全国から集ったレポーターからの発表をじっくり聞くことができます。年に1度の再会が果たせたり,雑誌「新英語教育」の執筆者に会えたりすることも?レポート発表に加えて,グループ討議も魅力の一つです。「少しでもより良い授業がしたい!」という情熱にあふれた方が集う場です。授業の悩みを共有でき,自分の授業に取り入れたい視点が見つかること間違いなしです。分科会は以下の通りです。
1 小学校・中学入門期,2 教科書・自主教材と読み取り,3 英文法をどう考え、どう教えるか,4 音声によるコミュニケーション,5 学力と評価,6 仲間と学ぶ協同学習,7 遅れがちな学習者の指導,8 自己表現,9 平和・環境・人権・SDGsの教育に取り組む。

現地発! テーマ別分科会

 東京ならではの今回のテーマ別分科会。多彩な講師の方々を迎え,豊かな学びが実現します。
,「わたしの問いを見つける」~ナチ時代の子ども『抵抗』を題材に~」では一人ひとりの発想を尊重し、民主的な学びの場をつくる「問いづくり」を実施します。教材はナチの強制収容所で少年たちが秘密裏に発行していた雑誌です。彼らは不安や怒り喜びと悲しみ,未知なる世界への憧れを記しました。少年たちの言葉を通して,歴史と出会いについて共に考えてみませんか。
,「Sadako Peace Cranes Project〜折り鶴で平和交流!~」ではサダコ・プロジェクトについて説明し,授業でどのように取り組んだかを紹介します。実際に鶴を折って平和のメッセージを書いてもらお
うと考えています。原爆投下から80年という節目の年であり,被団協のノーベル平和賞受賞もあり,このタイミングで是非ともこのプロジェクトを沢山の方々に知って欲しいと思います。核のない地球をもとめる教室でできる平和の活動で,東京でも多くの英語教師が毎年参加しています。今,平和のための行動を起こすことの意義を考えてみませんか。
,「教師の仕事・授業,やりがい,悩みについて語る」では,今回の大会づくりに多くの学校現場の教員が参加していることから,参加者の方が「悩んでいるのは自分だけではない」「話を聞いてもらえて今やるべきことが見えた」「辛いこともあるけど教師という仕事は魅力に満ちている」など改めて多くのことに気づき合える時間にできたらと考えています。今,教師を目指して勉強中の学生の皆さんも大歓迎です。この他に
,「教室で学ぶ平和のための理論と対話の実践」
,「ビザのない子供達の願い~日本で生きる権利を求めて~」というタイトルで行われます。ぜひこの大会で,現地の魅力をたっぷり感じる実り多い時間を共に過ごしましょう。

『新英語教育』6月号より転載)