現地発! 今を考えるセッション
第2日 14:00~15:30
Ⅰ 「わたしの問いを見つける」~ナチ時代の子ども『抵抗』を題材に

石岡史子(いしおか・ふみこ)
(NPO法人ホロコースト教育資料センター[愛称Kokoro] 理事長)
「文化的な生活をうばわれても、ぼくたちはまた新しい文化をつくりだそう」これは、ナチスの強制収容所に捕らわれていた少年たちが書き残した言葉です。「ヴェデム」(我らが先導する)と名づけた秘密の雑誌に、彼らは不安や怒り、喜びと悲しみ、未知なる世界への憧れを記しました。戦争と暴力が今なお続くこの世界に、この言葉はどう響くでしょうか。少年たちの言葉を通して、歴史と出会い、共に考えてみませんか。一人ひとりの発想を尊重し、民主的な学びの場をつくる「問いづくり」を取り入れて実施します。
*分科会Ⅰは、すべて英語での進行になります。
zoom併用 Ⅱ Sadako Peace Cranes Project 〜折り鶴で平和交流!~

間賀田一江(まがた・ひとえ)
(東京・高校)
コーディネーター
作間和子(東京・大学)
植野由希恵(埼玉・大学)
新英研で育まれてきた平和活動であるSadako Peace Cranes Project。
広島平和記念公園の「原爆の子の像」のモデル、佐々木禎子さんの折り鶴にちなんだ平和活動について説明します。
これまで多くの先生方にご参加いただいていますが、その中で間賀田一江先生に授業での実践報告をしていただきます。
最後に参加者全員に鶴を折って平和のメッセージを書いていただき、サダコプロジェクトを体験していただきます。
これまでサダコプロジェクトに参加された方もまだ参加されたことのない方も原爆投下80年の節目の年に、平和の思いを込めて一緒に鶴を折りましょう!
Ⅲ 教師の仕事・授業、やりがい、悩みについて語る

現役の中学・高校教員
コーディネーター
赤荻さやか(栃木・中)
関口昭男(神奈川・元高)
今回の大会づくりに多くの学校現場の教員が参加しています。
「悩んでいるのは自分だけではない」「話を聞いてもらえて今やるべきことが見えた」「辛いこともあるけれど,教師という仕事は魅力に満ちている」「初めて3年間持ち上がった卒業生を出した卒業式では,なぜか泣いてしまった(この3月の4年目の教員の声)」など授業,学級経営,課外活動,自己研鑽,ストレス解消法等での意見交換にご参加下さい。
若人大歓迎。
Ⅳ 教室で学ぶ 平和のための理論と対話の実践

松井ケティ(まつい・けてぃ)
(清泉女子大学元教授)
差別や偏見、貧困により、家庭・職場・教育現場をはじめ、あるいは環境破壊にもつながる、さまざまな「暴力」がうごめき、社会の「構造」に潜んでいます。尊厳が抑圧され、悲しみや悔しさ、渇望といった感情から怒りが生まれ、対立の原因となります。その際、暴力的な対処ではなく、対話など非暴力による方法によって、人間関係が改善されます。
対立から共同へ、そして平和へとつながるワークも紹介します。